仕事しながら転職は辛い？働きながら転職するやり方とデメリットも解説

仕事をしながら転職活動を考えているが、「辛い」「きつい」などのネガティブな印象が多く、不安に感じる人も多いでしょう。

辞めてから転職活動を始めると収入面やブランクも心配で、できれば働きながら次の転職先を決めたいですよね。

この記事では、仕事をしながら転職活動を行うやり方のコツや、デメリットもお伝えします。

仕事しながら転職は辛い？無理？きついと思う4つの理由

現職の仕事をこなしながら転職活動を行う人が、きついと思った4つの理由を紹介します。

働きながら転職活動をしたことのある人がどういう風に考えていたのか垣間見えます。

仕事を休めないからきつい

仕事が忙しく休めないことで、途中できついと感じた方が多いようです。

ただでさえ忙しいのに、スキマ時間は企業リサーチを行い、休みの日は企業との面接を入れるので休める時間が限られてしまいます。

休みがないと精神的にも肉体的にもきついと感じてしまいますね。

スケジュールがハードでしんどい

転職活動中は同時に数社の企業とやり取りするので、スケジュールがハードになりがちです。

仕事で手を抜くわけにはいかないため、両立するのはかなりしんどいと感じるでしょう。

1社ずつ相手にしていては転職活動が長引いてしまうため、「無理かもしれない」と思う人も多いのかもしれません。

忙しすぎて転職活動ができない

仕事が忙しいタイミングでは、転職活動ができないと諦めてしまいたくなる人もいます。

忙しくて転職活動に手が回らないと、途中で諦めてしまう可能性も出てきてしまいます。

転職したい気持ちはあっても、きついと感じながら転職活動をするのはきついですね。

なかなか決まらず途中で疲れた

思うように転職活動が進まず、途中で疲れたと感じて、気が抜けてしまうタイミングもあるようです。

仕事が忙しく、転職活動も思ったように勧められないと疲れてしまいます。

転職は「働きながら」と「辞めてから」どちらが多い？

人材紹介会社の大手であるdodaの調べによると、働きながら転職活動を行う人は66%、辞めてから転職活動を行う人は34%という結果でした。

転職先が決まってから退職	66%
転職先が決まる前に退職	34%

割合以外に気になるのが、辞めてからどのくらいの期間で転職できるのかです。

同じdodaの調べによると、働きながらの人の平均転職活動期間は5.6ヵ月、辞めてからの人の平均転職活動期間は4.9ヵ月でした。

転職先が決まってから退職	5.6ヵ月
転職先が決まる前に退職	4.9ヵ月

平均転職活動期間のデータの結果から、「働きながら」と「辞めてから」では、平均転職活動期間に大きな差がないことが分かりました。

内定獲得のしやすさにも影響がないことが分かったので、自分の状況やタイミングを踏まえ、退職までのスケジュールをイメージしてみましょう。

仕事をしながら転職活動を行うメリット

働きながら転職活動を行うと、どのようなメリットがあるのでしょうか。

「働きながら」と「辞めてから」を迷っている方は、参考に目を通しておくと良いでしょう。

収入面の心配が軽減される

仕事をしながら転職活動を行うと次の転職先が決まってから辞められるため、収入面の心配が大きく軽減されます。

働きながら転職活動を行う最大の利点ともいえるでしょう。

「収入面が心配だからすぐに辞められない」という風にも捉えられますが、メリットと考えてじっくり転職活動を進めるのが吉です。

ブランクがないから有利になる

ブランクがある人と比べて即戦力として期待されるため、転職活動が有利になります。

企業は優秀な人材が欲しいので、現職で活躍している人の方が企業にとって利益になると考えます。

面接官に転職理由や転職活動を始めた理由を聞かれた際は、「スキルアップのため」「経験やスキルを当社で活かせると思ったから」など、具体的な理由も添えてアピールできると良いですね。

転職先を吟味する時間がある

収入面の心配がないため、じっくり転職先を吟味できる時間があるのもメリットとなります。

辞めてから転職活動を行うのでは、「次の仕事を早く決めないといけない」と焦ってしまう場合もあるでしょう。とくに生活費の心配がある人は、焦ってしまいがちです。

仕事しながら転職活動を行うデメリット

働きながら転職活動を行う人デメリットが3つあります。

どのようなデメリットがあるのか見ていきましょう。

転職活動に割く時間がない

仕事をしながらではスケジュールがハードで、転職活動に割く時間がない点がデメリットです。

とくに今の職場が忙しい人にとって、仕事と転職活動の両立はきついと感じることも多いでしょう。

働きながらの方が自分にとってメリットが大きいと思う人は、転職エージェントなどを活用し、転職活動を手伝ってもらいましょう。

入社日の調節が難しい

現職の引継ぎや企業との日程調節で、入社日の調節が難しい場合があります。

企業側も中途社員であるあなたに人材と時間を割かないといけないため、スケジュールの調整も必要となってくるでしょう。

入社日をうまく調節するために、以下のやり方を取り入れてみてください。

退職理由や職場の人間関係によって伝えた方がいい時期やタイミングを見計らい、円満退社で辞められるようにしましょう。

間違っても、「入社日を決めてしまったから急に辞める」といったことにならないよう注意してください。

すぐに転職はできない

仕事をこなしながらでは転職活動の時間が取れず、すぐに転職したい人にはデメリットと感じるでしょう。

「すぐに仕事を辞めたい」「早く今の職場を辞めたい」といった理由で退職したい人には、じれったいかもしれません。

仕事しながら転職活動を行うやり方のコツ6つ

仕事をしながら転職活動を進めたい人に向けて、やり方のコツを6つご紹介します。

働きながら転職を成功させている方の方法も踏まえて紹介していきます。

転職活動のゴールを定める

転職しようと考え始めたら、まずは転職活動のゴールを決めましょう。

「半年後には転職している」など、ある程度時期を決めて始めないと、転職活動が長引いてしまうリスクが高くなります。

長引いてしまうと、「辛い」「きつい」といったネガティブな気持ちが勝ってしまい、疲れたと感じてしまいます。

転職活動は3～6ヵ月程度を目安に、仕事の落ち着く時期やボーナスの後など、タイミングを考えておきましょう。

有給休暇を活用して面接を行う

有給休暇が残っている人は、企業との面接の日などに活用すると良いでしょう。

また、企業リサーチや転職エージェントとの面談など、転職活動のために時間を当てられると良いですね。

仕事が忙しいと休みづらいと感じますが、書類選考が通過したら企業との面接は絶対あります。周りに有給の相談をする際は、転職活動のことは伏せておいた方が良いでしょう。

Web面接（オンライン面接）を活用する

企業がWeb面接を採用している場合、こちらも積極的に活用しましょう。

Web面接ができれば自宅で対応できるため、移動の時間を大幅に短縮できます。企業に赴いて面接を行うより、圧倒的に効率的です。

また、Web面接を取り入れている企業も年々増えているので、慣れておくのは重要です。

転職エージェントを活用する

働きながら同時に数社と面接している多くの人は、転職エージェントを活用しています。

転職エージェントに申し込むと、希望に沿った求人の紹介だけでなく、企業との日程調節や給与の交渉なども任せられるのです。

転職エージェントのメリットは主に以下のとおりです。

アドバイザーに頼りきりにするのではなく、代わりに情報収集と、企業との日程調節や交渉をしてくれるサポート役と思って活用しましょう。

ハローワークは必要性を感じたら利用する

ハローワークを使うか迷っている人も多いですが、転職エージェントと同様に、選択肢の1つと考えると良いでしょう。

転職エージェントは数多くあるため、いくつか併用して活用するのが定石です。同様に、ハローワークも使ってみたいと思った際は、利用してみると良いでしょう。

ただし、「ハローワークには質の悪い求人が紛れている場合もある」というデメリットがあります。

転職エージェントにも特色やメリット・デメリットがあるように、どのようなサービスにも悪い面はあると理解して、うまく活用しましょう。

パートの転職は時期とタイミングが重要

パート転職を目指す方は、できるだけ忙しい時期は避け、タイミングを見て退職しましょう。

また、就業規則に退職はいつまでに報告するといった内容が書かれている場合もあるため、事前に確認しておくとスムーズです。

「忙しいから辞めづらい」と思うかもしれませんが、転職したいと思いながら働き続けるのは精神的にもよくありません。まずは上司やお店の店長に相談してみると良いでしょう。

仕事をしながら転職活動でやってはいけない6つの過ち

ここでは、仕事をしながら転職活動を行う人が「やってはいけない6つの過ち」について紹介します。

仕事を転職活動を同時に行う際の注意点として念頭に入れておきましょう。

就業規則を確認せずに転職活動を行う

やってはいけない6つの過ちの1つめは、就業規則を確認せずに転職活動を行うことです。

就業規則には退職についてのルールも記載されている場合があるため、事前に確認しておきましょう。

早めに辞めたいと思う場合も、できる限り就業規則を守って退職日を決めると良いですね。引継ぎの後任が決まっているなら、時間をかけて伝えてあげると良い印象を残せます。

現職の仕事がおろそかになり迷惑をかける

退職が頭をよぎると今の仕事がおろそかになり、迷惑をかけてしまう可能性があります。

「転職するからもう関係ない」などと思わず、最後までしっかり仕事をこなしましょう。

また、同じ業界に転職する場合、今の職場が取引先になるケースも少なくありません。円満退社を目指すのは自分自身の将来のためでもあるのです。

会社のパソコン・Wi-Fiを使って転職サイトを開く

時間がないからと仕事の空き時間を利用して、会社のパソコンやWi-Fiで転職について調べるのは避けましょう。

会社によっては履歴を調べられたり、誤ってメモやメールなどを見られてしまう可能性があります。

大丈夫と高をくくると後々後悔することもあるため、できるだけ会社で転職サイトのマイページを開いたりするのは避けておきましょう。

日程調節を誤り面接の日時が被る

複数の企業とやりとりをしていて、誤って面接の日程がかぶってしまったという失敗があります。

企業も面接のために時間を割いているので、できる限りスケジュール調整は入念に行いましょう。

転職エージェントに登録するとスケジュール管理も手伝ってくれるので、転職活動の負担を軽減できます。

会社で転職活動をしていることを話す

転職活動をしていることを会社の同僚に伝えたら広まってしまい、気まずい思いをしたという方がいました。

人間関係がぎくしゃくしてしまい、気持ちよく退職できなくなってしまうので、退職が決まるまではあまり転職については話さない方が良いでしょう。

相談する相手は慎重に選び、人間関係が悪い会社であれば、就業規則に書いてある既定のタイミングまで隠しておくのもありです。

SNSから転職活動がバレる可能性もある

TwitterやFacebook、Instagramなど、プライベートのアカウントだからといって転職について書いてしまうと、意外とバレてしまう場合があります。

誰かと共有していることを忘れていたり、何かの繋がりから見られていたりなど、SNSはどこまで広まってしまうか分かりません。

また、転職サイトなどでスカウト機能を利用していると、たまたま採用活動を行っていた同じ会社の人に見つかる可能性もあります。

仕事をしながら転職活動を行う人によくある疑問と回答

最後に、仕事をしながら転職活動を行う人が気になる疑問と答えを解説しています。

気になる項目は回答も合わせてチェックしておきましょう。

働きながら公務員への転職を目指せる？

仕事をしながら勉強し、公務員転職を目指す人は増えています。

公務員試験は簡単に合格できるものではないため、仕事がなくなるリスクを避けるために、働きながら勉強を進める人が多いです。

通信講座を受講したり予備校に通う人もいます。

在職中の転職活動の際の履歴書の書き方は？

在職中の方が転職活動を行う際は、職歴の欄の最後のところに、「現在に至る」と必ず記載しましょう。

退職時期の目途をはっきり伝えられないと、すぐに入社できる人を優先的に採用してしまう可能性があります。

退職までのスケジュールを明確にし、今の職場と転職先に失礼のないよう注意しましょう。

面接の日程調整はどうすればいい？

平日の面接が難しい方もいますが、有給休暇や半休などを利用して予定を開けましょう。

また、知恵袋の回答には「営業といって面接に行ったことがある」「歯痛を理由に休んだふりをした」といったコメントも見つかりました。

仕事しながら転職は時間がないと感じる人は転職エージェントを活用しよう

働きながら転職活動を行うのは、「辛い」「きつい」という印象を持つ人が多いです。

しかし、実際は約6割の人が転職先が決まってから退職していることが分かりました。

仕事をしながらの転職活動は大変ではありますが、就業していることで、焦らずじっくり転職先を選べる点が最大のメリットです。

同時に複数の企業とやり取りするのは難しいため、転職エージェントを活用し、理想の職場を手に入れる協力者を手に入れましょう。